原典解説

動機のクラウディングアウトを原典から解説|全5回シリーズ+Q&A

金を出すと、人の意欲はむしろ下がるのか。保育園の罰金、献血、核廃棄物処分場、そして現場の大規模データまで、動機のクラウディングアウトを扱った原典5本に直接あたり、通説の行き過ぎを正します。報酬が意欲を削る条件と、逆に効く条件を切り分ける全5回シリーズ+Q&A。
原典解説

献血とご褒美──現場のデータを読む Lacetera, Macis & Slonim (2013)

献血に報酬を出すと供給は減る──40年続くこの通説を、大規模フィールド実験のデータが覆します。サーベイやラボでは「お金なら献血しない」と答える人が、現場では報酬で増える。なぜ方法で答えが割れるのか。クラウディングアウト・シリーズ最終回、原典から読み解きます。
原典解説

インセンティブはどこで効かなくなるのか──効果と逆効果の境界線【Gneezy 2011】

インセンティブはいつ効き、いつ逆効果になるのか。保育園・献血・核廃棄物の3事例で「お金が動機を壊す」現場を見てきたシリーズの総括として、Gneezyらの2011年レビューを原典から読み解く。教育・向社会的行動・生活習慣の3領域から、クラウディングアウトが起きる条件と起きない条件を整理します。
用語解説

RCT(ランダム化比較試験)とは?「効いた」を証明する最強の方法をゼロから解説

ランダム化比較試験(RCT)とは、くじ引きで2つの組に分けて結果を比べ、「本当に効いたのか」を交絡に邪魔されず確かめる方法。対照群・ランダム化・比較の3点セットを、ヒューマン&エコノの掛け合いでゼロから解説します。交絡や回帰分析の記事を読むための土台になる一本です。
原典解説

補償金で賛成票が半減──スイス核廃棄物処分場のクラウディングアウトを原典解説

クラウディングアウトの実証研究。スイスの核廃棄物処分場で補償金を提示したところ、住民の賛成は50.8%から24.6%へ半減した。Frey & Oberholzer-Gee (1997) が示した、市民的義務という内発的動機が金銭インセンティブで壊れる仕組みを、原論文の数字を追いながら読み解きます。
真面目記事

マシュマロテストの寄り道:18年がかりのメンタルアカウンティング・デザイン

マシュマロテストの追試と批判を一通り書き終えた後の寄り道コラム。0歳から18歳までの親のマシュマロ、18歳から65歳までの子のマシュマロ。二段ロケットの設計図を、ハウスマネー効果とメンタルアカウンティングの観点から眺める。
原典解説

献血に値段をつけたら起きたこと──Titmussが投げた40年越しの問い

献血に報酬を払うと供給はむしろ減る」──Titmussが1970年に投げたこの問いを、40年以上後に初めて実験で検証した論文。男女で結果が割れた事実と、寄付オプションが鍵となった構造を、原典に沿って読み解きます。
用語解説

信頼区間とは?「点」ではなく「幅」で読む論文の95% CIをゼロから解説

信頼区間(95% CI)とは、推定値の「不確かさ」を区間で表す統計指標。点推定との違い、サンプルサイズとの関係、有意差・効果量とのつながりを、身長の平均推定やマシュマロテスト追試(Watts 2018)を例に、ヒューマン&エコノの掛け合いでゼロから解説します。
用語解説

効果量とは?「有意差あり」の次に必ず見るべき数字を身長差で体感する

効果量とは、差や関連の「大きさ」を、ばらつきや指標を揃えて表す統計指標。Cohenのdと相関係数 r の読み方を、男女の身長差やマシュマロテスト追試の例で、ヒューマン&エコノの掛け合いでゼロから解説します。
用語解説

有意差・p値とは?論文の「統計的に有意」をゼロから解説

有意差とは何か? 論文で頻出の「p<.05」「統計的に有意」の意味を、数式なし・対話形式でわかりやすく解説。「有意=重要」ではない理由、p値の正体、よくある誤解まで、統計ゼロの方にも伝わるように説明します。